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「深夜ワカコは何食べた?特集 作って、呑んで、食べてみた」第二弾:「続・深夜食堂」

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 こんにちは、この記事をご覧いただきありがとうございます。今回も前回に引き続きチャンネルNECOが企画した「深夜ワカコは何食べた?特集 作って、呑んで、食べてみた」で放送れる番組を紹介します。今回紹介する番組は「続・深夜食堂」です。前回紹介した映画「深夜食堂」シリーズ第2弾です。この作品は最初に公開された映画「深夜食堂」やドラマから続くストーリーはありません。登場する人物に変わりはありませんが、新たなエピソード3本を3つの料理とともにオムニバスで構成されています。今回はその「続・深夜食堂」の魅力を解説していきます。

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「続・深夜食堂」は1作目以上の”飯テロ”映画

 「食べたいものがあったら、何でも言ってよ」。お馴染みのマスターの言葉にのせて、ツヤツヤに輝いた黄色いたまごがアツアツの鉄板に注ぎ込まれ、ジュージューと半熟にとろけ出します。それからふっくらと柔らかい色味になった頃、香ばしい匂いとともにあたりに立ち込める優しい湯気がたちます。そして常連客のひとりが、目の前に出されたぽってりとしたふわふわのたまご焼きに丁寧にお箸を入れ、口いっぱいに頬張ります。このシーンを見るだけですぐに口の中がたまご焼きを欲してしまいます。
 深夜になると開店する、繁華街の路地裏にある小さな食堂「めしや」が舞台です。その店を営むマスターが、作り出す料理はどれも見るからに絶品のものばかり。どこか懐かしい雰囲気が漂った街並みと趣のある店内。そこで展開される悲喜こもごもな人生ドラマが、また味わい深い物語です。愛情のあるほっこりとした雰囲気と、同時に食欲がこれでもかと掻き立てられ作品を集中して見られなくなります。そんな「続・深夜食堂」に登場する3つのエピソードとともに、そのお題となる3品を紹介します。

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焼肉定食

 フライパンの上で炒められているのは、画面越しにでも香ばしい匂いが漂ってきそうなほど、きれいな焼き色がついたジューシーな豚肉。もやしと玉ねぎとともに、甘辛いタレがたっぷりと絡まったお肉に、シャキシャキな千切りキャベツを添えて、豪快に口に運ぶ。程よく脂が乗ったお肉の味を忘れぬうちに、ふっくらとした白米を勢い良く口にかき込む女性。

 喪服を着るのがストレス発散という一風変わった女性・範子(河井青葉)は、出版社で編集者をしており、仕事でストレスが溜まると、気分転換に喪服を着て街を出歩き、シメに「めしや」で焼肉定食をたべます。そんなある日、本当の通夜の席で喪服の似合う渋い中年男(佐藤浩市)に出会い心惹かれていく模様を描きます。後味が残るような濃さとボリューム満点の、パンチが効いたエピソードになっています。

焼きうどん

 ツヤツヤと水々しいおうどんとともに、人参やピーマン、キャベツ、もやし、お肉といった彩り豊かな具材たちがフライパンいっぱいに炒められ、ジュージューと音を立てる。全体的に香ばしい焦げ目がついたら、アツアツの鉄板の上へ。仕上げに、踊る鰹節と淡いピンクの紅しょうがを添えて出来上がり。青年が、お箸で麺をすくい上げ、「フーフー」と冷まし、勢い良くズズズッと口いっぱいに頬張る。

 近所のそば屋の息子・清太(池松壮亮)は、好物の焼きうどんをすすりに「めしや」に足を運ぶ。そんな清太は、父亡きあと、店を切り盛りする母親・聖子(キムラ緑子)が子離れしてくれず、年上の恋人さおり(小島聖)との結婚を言い出せずに悩んでいます。思わずクスッと笑ってしまう滑稽さと、1人ひとりの感情が絡まりあった複雑さの中にも愛が詰まった物語です。

豚汁定食

 「めしや」の看板メニューである“豚汁定食”。お鍋にゴマ油をしき、鮮やかなピンク色をした豚肉をサッと炒める。そこにちぎったぷるぷるのこんにゃくや、ゴロッとした根菜など溢れんばかりの具材を放り込み、ダシを注ぐ。最後に味噌をじっくり溶かして具材に染み込ませ、フワッと湯気が立ち込めたら、食欲をそそる刻みネギと、お好みで唐辛子を。アツアツの豚汁を包み込むように持って、丁寧にゆっくりとすする。ホフホフとしながら大根を咀嚼し、キラキラ輝くスープを体内に染み渡らせる。

 お金に困った息子に頼まれ、九州からやってきた夕起子(渡辺美佐子)。息子の同僚という男性に大金を預けたというが、話を聞いた常連客たちは、“来て来て詐欺”ではないかと心配します。しかし、あまり気にも留めない様子で、豚汁定食を美味しそうに頬張っている夕起子。迎えにやって来た義弟(井川比佐志)が夕起子の身の上話を明かしたことから、思いがけない真相が明らかになります。じんわりと心に染み渡り、人の優しさに生で触れたようなあたたかさがあるエピソードです。

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「続・深夜食堂」でもいい味を出しているオダギリジョー

 小林薫演じる「めしや」の渋くて頼れるマスターをはじめ、今回も店を訪れる客たちに個性的な豪華俳優陣が集っています。中でも、オダギリジョーは2015年の映画化第1弾に引き続き、「めしや」のある“よもぎ町”交番の警察官・小暮役で出演しています。
 オダギリジョーは「続・深夜食堂」が公開された当初、ドラマ「重版出来!」でストイックで頼れるコミック誌の副編集長・五百旗頭(いおきべ)役、「オーバー・フェンス」では、過去に訳ありの冴えないバツイチの中年役、「湯を沸かすほどの熱い愛」では、宮沢りえ演じる主人公の頼りないが憎めない夫役と相次いで話題作に出演していました。
 そんなオダギリジョー演じる小暮といえば、町交番勤務の警官で、ひょうひょうとして掴みどころがないが、マスターとはツーカーの仲というキャラクターです。「めしや」で困ったことがあると仲介してくれる役で度々登場します。凛々しい警察官の制服姿とはうって変わって、おだやかな語り口とマイペースさで、女性たちをほっこりとさせる不思議な魅力を放っています。実力派かつ個性的なキャスト陣の中でも独特の存在感を発揮するオダギリジョーは、マスターが手掛ける料理に負けず劣らず、いい味を出しています。

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実力俳優:池松壮亮が「続・深夜食堂」で見せた実力と真価

 池松壮亮は「デスノート Light up the NEW world」でLの遺伝子を継承した者、というやや無理のある設定を、Lという一世一代の当たり役をものにした松山ケンイチとは真逆のアプローチで、繊細にリアルに積み上げ、きわめて映画的な哀しみを体現した俳優です。
 また、「海よりもまだ深く」では、探偵、阿部寛の後輩役ですが、単に年少の相棒というポジションを超えて阿部の支えとなりました。そして、このキャラクターの家族体験の欠落をごく短いシークエンスで端的かつ濃厚に伝えながらも、作品全体のバランスは微塵も崩さず、むしろ阿部扮する主人公の精神の陰影を浮き彫りにするという、脇役としては最良の芝居を披露しています。
 これは監督の演出によるものもありますが、監督の要求に徹底して精緻にかつ豊かに応えられるところが池松壮亮のすごいところだと思います。池松壮亮には風格を通り越した老成が感じられますが、池松壮亮的な達観の下に若さを演じるとどうなるか。それも「続・深夜食堂」の見どころです。

まとめ

 今回は前回に続いて「続・深夜食堂」を紹介しました。作中に登場する料理はまさに”飯テロ”。しかしそこに添えられる物語に安心感があり、映画を見た後は美味しくご飯を食べられること間違いなしです。
 また、作中に登場する俳優さんも魅力的で作品をとても盛り上げていると思います。今回は、作品の見どころとしてオダギリジョーと池松壮亮のお二人を紹介しましたが、登場する俳優皆さんがそれぞれのシーンで良い味を出している作品です。
 「続・深夜食堂」は2020年9月5日チャンネルNECOで放送されます。お見逃しなく!!

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答えは、警察官でした。

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