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賛否両論!?映画「恋空」は単純に感動する映画ではなかった

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 こんにちは、この記事を見に来ていただいてありがとうございます。
 7月に入り暑さがどんどん増す季節になってきました。今年の秋田は梅雨を感じるような天気はあまりなく、もはや夏本番さながらの暑さが続いてます。本来であればプールやバーベキューなど、子供と一緒に外遊びをしたいところですが今は難しいところです。
 さて今回紹介する作品は2021年7月18日にTBSチャンネル1で放送予定の「恋空」です。この作品は2007年に公開された映画です。もともとはケータイ小説として執筆が開始され、2007年には漫画家、映画化、2008年にはテレビドラマ化もされています。2006年10月に書籍化された後、2007年の1月時点で上下巻合わせた発行部数は140万部を突破しています。さらに2010年には200万部を突破しており、当時の女子高生や20代の女性から多く支持を受けた作品です。
 映画では新垣結衣さんや三浦春馬さん、小出恵介さん、香里奈さんが出演しており、特に当時19歳だった新垣結衣さんの演技力はとても高い評価を受けていました。

映画「恋空」|映画|TBSチャンネル - TBS
原作者・美嘉が自らの実体験をベースに書いたケータイ小説「恋空〜切ナイ恋物語」を、新垣結衣・三浦春馬共演で映画化!

賛否両論となったあらすじ

 この作品が指示された理由はあらすじにあります。映画作品として賛否両論がでるほどの話題となりました。
 あらすじを簡単にいうと主人公美嘉とその恋人ヒロが織り成すラブストーリーです。しかし単純なラブストーリーではなく、衝撃的で波乱万丈なラブストーリーといっても過言ではありません。以下の詳細はウィキペディアからの引用です。

 主人公・田原美嘉は、身長が低いこと以外は普通の女子高生であった。ある日、ノゾムにPHSの番号を知られたことがきっかけで偶然ヒロ(桜井弘樹)と知り合ってつき合うことになる。
 ヒロは美嘉との交際に始めは本気ではなかったが、次第に本気になっていく。アヤとノゾムのカップルとダブルデートをしたり、一緒に授業をサボったりして高校生活を楽しんでいた。
 そんな中、美嘉はヒロとの子供を妊娠する。2人は子供を出産することを決めたが、ヒロの元彼女・咲に強く押されて転び、美嘉は流産してしまう。2人は大きなショックを受けるが、また強い絆で結ばれていく。
 ところがある日、ヒロは美嘉に突然の別れを告げる。2人はそれぞれ別の相手とつき合うが、後に美嘉は、ヒロが末期のガンを患っており、“美嘉には幸せになってほしい”という願いから別れを選んだのだと知って、大好きな今の彼と別れ、ヒロの元へ走る。
 ヒロは、適切な抗がん剤治療の甲斐もあり、髪の毛が抜ける程度の副作用で奇跡的に3年も生きながらえるが、別れの時が来るのを食い止めることはできなかった。
 しかし、彼の死後、美嘉は彼の忘れ形見を身篭っていることを知り、今度こそ産み、彼の分まで育てることを決心するのであった。

作品が賛否両論となった理由を考える

 この作品の評価は先述の通り女子高生や20代女性に人気がありました。一方映画評論家や社会学者からは批判される作品でもありました。なぜこのような結果になったのか考察してみます。
 はじめに好評だった内容を見てみると、

  • 想像を絶する悲劇に見舞われながらも、一途な愛を貫こうとするヒロインの青春を切なく描く純愛ストーリー
  • 涙が止まりませんでした。2人がお互いを大切に思う気持ち切なすぎます。感動しました。

という意見が多く見られます。
 キャラクターやストーリーの起伏によって見る側の感情が刺激されているように思います。そこが高校生や若い世代に響きやすい部分でもあったのでしょう。特に悲劇のヒロインの過程は感情移入しやすく、物語に入り込みやすい部分でもあります。

 しかし、一方で批判的な内容をみてみると、

  • 性体験をかっこいいと思わせる小説を中学生に読ませるべきではない
  • 一見すると不幸の連続のようだが、実はそうでもなく主人公の自己肯定に終始している

という批判もあります。
 なんとも冗談が通じない大人って感じがする意見のような気がします。言っていることはもっともなんですが、「思春期ってそういうことじゃない」って言いたくなる感じもします。
 まあ、自分の息子がもし高校生で子供ができたと相談されたらショックなのは確かだけど…
 それでもそういったことが無いように教育することと、この作品の評価をすることは別問題な気がします。批判の中にはケータイ小説らしいエロと稚拙な発想のオンパレードという内容もありましたが、そういったところも含めて話題性があったのだと思います。

「恋空」に起きた盗作疑惑

 この作品は、あまりに話題となった作品のため盗作疑惑が浮上するほどでした。
 それは別なケータイ小説もストーリーがとても似ているとして、一時出版社間なとでトラブルになっていたらしいです。別な小説とは、2006年7月7日にベストセラーズ社から発売された井上香織さんの「さよならの向こう側」というタイトルです。
 両小説を比べると、登場人物の表現方法などは違うものの、ストーリーやいくつかの描写場面に共通点が見られます。ヒロインの女子高校生が同じ高校の男子と付き合い始め、その後、がんを患っていたこの男子が心配をかけないようヒロインを遠ざけていたが、やがて再会して悲しい別れを迎える、といったストーリー部分などです。
 そしてこの件は、弁護士を通じて、「恋空」を発売したスターツ出版などに著作権侵害を訴える内容証明を送ったほどだったそうです。

映画「恋空」のまとめ

 今回は映画「恋空」の紹介をしました。いろいろ話題となった映画でストーリー、評価ともに激しい感じがしました。
 しかし、「思春期のころの自分だったらどう感じたか」、そして「大人になった今、自分はどう感じるか」、そういった視点でこの映画を見ると、自分の変化に気づくかもしれません。
 波乱万丈な物語は映画のように美しくありません。書籍では最後に実話に基づいていると暴露していますが、だからといって自分も同じことができるかどうかは別問題です。若い子がこの映画を見るときにはそもそも「超えてはいけない一線」を理解してから見てほしい映画だと思います。ある意味R指定的な位置づけでも良かった映画かもしれませんね。
 個人的にはこの作品に出会ったのが分別のつく大人になってからで良かったと思っています。高校生の時に見ていたら、きっと単純に感動する映画になっていたと思います。そして、高校生で妊娠するということがどういうことか、将来的なことも含めて分からなかったと思います。さらに流産する悲しみを”ちゃんと”理解できたかというと、それもできなかったと思います。
 もしそれでも関心があるなら、2021年7月18日AM10:00からTBSチャンネルで放送されます。もし映画を見たらこの記事にコメントをいただけると嬉しいです。

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答えは、井上香織さんでした。

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