Glide×Googleフォーム連携!Template列で事前入力URLを動的生成する方法
Glideで作成したアプリから外部のGoogleフォームへ遷移させる際、「ログイン中のユーザー名」や「選択した商品のID」を自動でフォームに入力させたいケースは頻繁に発生します。本記事では、GlideのData Editorにある「Template Column(テンプレート列)」とGoogleフォームの「事前入力用URL(Pre-filled URL)」を組み合わせ、回答パラメータを動的に埋め込んだURLを自動生成する完全手順を解説します。
1. 導入:GlideからGoogleフォームへデータ値を引き継ぐ課題と解決策
GlideアプリからGoogleフォームへユーザー情報やアイテムIDを引き継ぐ最もスマートな方法は、GlideのTemplate列を用いて動的な「事前入力用URL(Pre-filled URL)」を生成することです。
Glide標準のフォーム機能ではなく、既存のGoogleフォームや複雑な分岐ロジックを持つWebフォームを活用したい場面は少なくありません。しかし、単にフォームのトップページURLへリンクを貼るだけでは、ユーザーに「名前」や「対象ID」を再度手入力させることになり、入力離脱や記入ミスの原因となります。
この課題は、Googleフォームが提供している「事前入力リンク(Pre-filled URL)」の構造を理解し、Glide側でURL内のパラメータ(entry.XXXXX)を動的に置き換えることで解決できます。GAS(Google Apps Script)などのバックエンドコードを一切書くことなく、GlideのData Editor上の設定のみで完結します。
2. Googleフォーム側で「事前入力用URL」とパラメータ(entry.XXXXX)を取得する
Googleフォーム側で事前に「事前入力に入力したリンクを取得」を発行することで、データを埋め込むための固有パラメータ(entry.XXXXX)を特定できます。
まずはパラメータ埋め込みのベースとなるURL構造と、対象フィールドのID(entry.XXXXX)を取得手順に沿って確認します。
事前入力用URLの取得ステップ
| ステップ | 操作内容 | 画面上のポイント |
|---|---|---|
| Step 1 | Googleフォームの編集画面を開く | 画面右上の「その他(3点リーダー)」アイコンをクリック |
| Step 2 | メニューから機能を選択 | 「事前入力に入力したリンクを取得」を選択 |
| Step 3 | 変数化したい項目にダミー文字を入力 | 「ユーザーID」欄に [USER_ID]、「商品名」欄に [ITEM_NAME] と入力 |
| Step 4 | リンクを発行してコピー | 画面下部の「リンクを取得」→「リンクをコピー」をクリック |
取得されるURL構造の確認
コピーしたURLは以下のような構成になっています。
https://docs.google.com/forms/d/e/YOUR_FORM_ID/viewform?usp=pp_url&entry.1234567890=[USER_ID]&entry.0987654321=[ITEM_NAME]
ここで注目すべきは、URL末尾の Query Parameter です。
- entry.1234567890:フォーム内の1つ目の質問項目(例:ユーザーID)に対応する識別子
- entry.0987654321:フォーム内の2つ目の質問項目(例:商品名)に対応する識別子
- [USER_ID], [ITEM_NAME]:Glide側で置換対象(変数)とするダミー文字列
3. Glideの「Template Column」でURLを動的生成する設定ステップ
GlideのData Editorで「Template Column」を追加し、取得したURLのダミー文字をテーブル内の動的カラム値に置換設定することで、レコードごとの個別URLが自動計算されます。
取得したURLをベースに、Glideのデータ構造と連携させる具体的な手順を解説します。
Template Column の設定手順
- Glideの Data Editor を開く
対象のデータテーブル(例:Products や Users)を開きます。 - 新規カラムの追加
画面右上の「+」ボタンをクリックし、以下のように設定します。- Column Name:Form_Prefilled_URL
- Type:Template(Computedカテゴリ内)
- Templateテンプレート文鎮の貼り付け
Template 入力エリアに、Googleフォームから取得した事前入力用URL全体を貼り付けます。
https://docs.google.com/forms/d/e/YOUR_FORM_ID/viewform?usp=pp_url&entry.1234567890={USER_ID}&entry.0987654321={ITEM_NAME}
これで、テーブルの行(Row)ごとに、その行のデータが組み込まれた個別のGoogleフォームURLが自動で生成されます。
- 置換変数(Replacements)のマッピング
Replacements セクションで、波括弧等で指定したダミー文字列とGlide内のカラムを紐付けます。- {USER_ID} ➔ User Profile > Row ID(またはログインユーザーのメールアドレス/ID列)
- {ITEM_NAME} ➔ Current Row > Item Name(該当行の商品名列)
これで、テーブルの行(Row)ごとに、その行のデータが組み込まれた個別のGoogleフォームURLが自動で生成されます。
4. 実践:GlideアプリからGoogleフォームへスムーズに遷移させるUI設計
Glideのコンポーネント(Button等)のアクションに「Open Link」を設定し、ターゲットURLとして先ほど作成した「Template列」を指定することで、1タップでのスムーズなフォーム遷移が実現します。
ユーザー体験(UX)を高めるため、Layoutエディタ側でのコンポーネント設定を行います。
アクション設定の手順
- Layout エディタでコンポーネントを配置
詳細画面(Detail Page)などに「Button」または「Action Row」コンポーネントを追加します。 - Action の変更
ボタンのプロパティパネルで、Action を 「Open Link」 に変更します。 - Target URL の指定
Link の参照先として、Data Editorで作成した Form_Prefilled_URL カラムを選択します。 - ブラウザ動作の確認
Target 項目で「New Tab(新しいタブで開く)」または「In-App Browser(アプリ内ブラウザ)」を選択します。
ユーザーがこのボタンをタップすると、ログイン情報や閲覧中のアイテム名が最初から入力された状態でGoogleフォームが開くため、入力の手間を大幅に削減できます。
5. よくある質問(FAQ)
-
事前入力URLのパラメータ(entry ID)が変わることはありますか?
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フォームの質問項目を削除して作り直さない限り、entry.XXXXX のIDが変わることはありません。
質問のテキスト文言を変更したり、順番を並べ替えたりする程度ではIDは維持されます。ただし、質問項目自体を削除して新規追加した場合はパラメータIDが新しく再発行されるため、Glide側のTemplate列のURLも更新する必要があります。
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セキュリティ上、送信データを隠蔽することはできますか?
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フォームの質問項目を削除して作り直さない限り、entry.XXXXX のIDが変わることはありません。
URLパラメータ経由でのデータ渡しの特性上、URLを解析されれば値が見えるため、機密情報の送信には適していません。
パスワード、個人認証情報、機密データなどをこの方法で渡すのは避けてください。あくまで「ユーザーID」「選択商品コード」「店舗識別子」などの業務上必要な識別子の引き継ぎ用途として利用するのが安全です。
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Googleスプレッドシート側でGAS連携を行う必要はありますか?
-
フォームの質問項目を削除して作り直さない限り、entry.XXXXX のIDが変わることはありません。
基本的な動的リンク作成だけであれば、GAS(Google Apps Script)の記述は一切不要です。
Glideの標準機能であるTemplate Columnのみでリアルタイムに計算・生成されます。ただし、フォーム回答完了後にGlide側のデータを自動更新したいなどの高度な双方向同期を行いたい場合は、Googleフォームの送信トリガーを用いたGAS構築を検討してください。
6. まとめ
GlideのTemplate ColumnとGoogleフォームのPre-filled URLを組み合わせることで、ノーコードかつノンプログラミングで、高度にパーソナライズされたフォーム連携が実現します。
- Googleフォームで「事前入力に入力したリンクを取得」を行い、entry.XXXXX パラメータを特定する。
- Glideの Data Editor で Template 列を作成し、動的パラメータ部分をGlide内のカラム(Row IDやアイテム名)とマッピングする。
- Buttonコンポーネントの Open Link アクションで生成したURLを指定し、ユーザーの手入力ストレスを軽減する。
ユーザーの入力負担を極限まで減らすWebアプリ構築は、コンバージョン率の向上や入力ミスの防止に直結します。ぜひ本手順を活用して、快適なアプリ体験を構築してみてください。
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