アニメ化50周年!ルパン3世 DEAD OR ALIVEは何度見ても楽しめる大人の作品

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 この記事を見に来ていただいてありがとうございます。今回は2021年4月8日に放送される「ルパン3世DEAD OR ALIVE」を紹介します。ルパン3世は1971年にテレビでの放送が開始されました。そこから今日までずっと続きついに今年アニメ化50周年を迎えます。これに伴い日本映画専門チャンネルでは3ヶ月連続企画「特集ルパン3世」放送しています。さらに5月には名作「カリオストロの城」が4Kにリマスターされて放送されます。ルパン3世はなかなかテレビでも放送されることがありませんので、ぜひこの機会にご覧ください。

あらすじ

 ズフ国は国王と王子パニシュが殺害されて以来、首狩り将軍による独裁政権が敷かれていた。将軍は国王が漂流島に隠したといわれる財宝を狙っていたが、今まで軍隊をもってしてもその財宝を手に入れられなかった。無数の白骨が転がるこの島にルパン達も足を踏み入れたが、島に備えられた驚異的な防御システムを前に撤退を余儀なくされたのだった。
 この島の防御システムの正体は何なのか。ルパン達はその鍵を握るとされる将軍の娘エメラに接近するが、銭形が仕掛けたおとり作戦にはまってしまい、アジトを将軍の軍隊に急襲される。そしてエメラの囮となってルパンのアジトに潜入した女性工作員オーリエンダーはルパンたちから奇妙な話を聞かされる。将軍に殺されたはずのパニシュ王子を街で見たというのである。王子に対して特別な感情を抱くオーリエンダーは彼を求めて街へ繰り出す。同時期ルパンには100万ドルの懸賞金が懸けられ、銭形やズフ国家警察長官クライシスだけでなく、賞金稼ぎにも追われる身となる。そして物語は王子の出現に伴うズフ国の動揺とルパンの仕事とが並行して展開していく。

ウィキペディアより

みどころ

 そして今回紹介する「ルパン3世DEAD OR ALIVE」はどういったところが見どころ気になると思います。今回紹介するポイント知らないでご覧になってしまうと、正直面白味は半減してしまいます。
 その見どころは以下のとおりです。

  • 原作者モンキー・パンチがシリーズ史上初の監督を務めている
  • 他のシリーズと違いキャラクター全員の設定や作風が原作に近い
  • ダブルミーニングとなっているサブタイトルの「DEAD OR ALIVE」

 それでは順番に紹介していきます。

原作者モンキー・パンチがシリーズ史上初の監督を務めている

 本作品の監督を務めているのは原作者のモンキー・パンチです。当初は鈴木清順や岡本喜八にオファーがあったそうですが、両者ともスケジュールの都合で辞退したそうです。当初モンキー・パンチは「アニメは観ている方が様々な人の作ったルパンが見れて好きであり、岡本に頼みたかった」と語っていたそうです。
 しかしその一方アニメをやりたいという気持ちがあり、生前の手塚治虫にアニメ制作を勧められたことも思い出したことから、「これを逃したら二度とチャンスは来ないんじゃないか」と考え引き受けたそうです。
 監督として招致されたモンキー・パンチですが、アニメの制作に関しては未経験です。そのため実際の現場はアニメーション監督の矢野博之が統括し、脚本の柏原寛司らは原作者のモンキー・パンチをアシストしてそのアイディアを活かすことに神経を使ったといいます。
 モンキー・パンチは本作のプロット、柏原の起こした脚本の監修、漂流島などの設定やキャラクターデザイン(ゲストを含む)の原案、一部シーンの演出を担当しています。しかし、演出では「ルパンが後ろから敵を刺す」というシーンを提案したところ、他のスタッフに「ルパンはそんなキャラではない」と原作者にも関わらず却下されてしまったというエピソードもあります。
 そのような中「DEAD OR ALIVE」は制作されましたが、ポイントとなるのは劇中のヒロイン「オーリエンダー」です。オーリエンダーの感情を中心に描くと本編の中心が変わってしまいかねない部分があります。そこをルパンとオーリの物語にするための工夫がされていて、そしてその部分に「DEAD OR ALIVE」が一つ含まれています。

他のシリーズと違いキャラクター全員の設定や作風が原作に近い

 「ルパン3世DEAD OR ALIVE」はこれまでのテレビシリーズと違い、キャラクター全員の設定や作風が原作に近いと言われています。銭形警部は原作に合わせて従来のキャラクターよりも切れ者として扱われています。これまでは結構後手にまわってコメディ描かれた銭形ですが、今作ではルパンが漂流島の謎を解くため将軍野娘エメラに接近しようとしたところを、銭形が仕掛けたおとり作戦にはまってしまい、アジトを将軍の軍隊に急襲されます。
 そのほか、ルパンたちも他人の事件に巻き込まれる受動的な行動をする作品が多くっていることをモンキー・パンチは指摘しており、「DEAD OR ALIVE」では能動的に行動する場面が増えています。また『ルパン3世 カリオストロの城』以降、女性や子供に優しいルパン像ができ、ワイルドな感じや危険性をはらんでいるようなニュアンスが消えていることを指摘しており、そこを本来の姿に戻したとしています。

ダブルミーニングとなっているサブタイトルの「DEAD OR ALIVE」

 サブタイトルの「DEAD OR ALIVE」を直訳すると「死んでいる、それとも生きている」となります。しかしこの言葉の意味は「生死を問わず」が本当で、アメリカ西部開拓時代の言葉です。邪魔なルパンを賞金稼ぎに殺させるために、懸賞首として手配された為に使用されています。
 しかし、その他にもう一つの意味も含まれています。それは直訳された「死んでいる、それとも生きている」にあります。前述で「オーリエンダーの感情を中心に描くと本編の中心が変わってしまいかねない部分があると書きましたが、この言葉につながっています。オーリエンダーと首狩将軍に殺されたパニシュ王子は恋仲にありました。そのパニシュ王子をルパンは街中で見たという情報をオーリエンダーは聞きます。まさに「死んでいる、それとも生きている」という気持ちにオーリエンダーは振り回されてしまいます。そしてこれこそがこの作品の鍵となるところです。結論はぜひ番組で確認していただきたいところです。

トリビア(ちょっとした小ネタ)

 ここでは「ルパン3世 DEAD OR ALIVE」にまつわる小ネタを一つ紹介いたします。
 この作品のヒロインであるオーリエンダーの名前の由来は、美しい花だが毒をもつ植物「夾竹桃」の英名だそうです。フランスの花言葉では「美と善良」、イギリスの花言葉では「危険と注意」を意味するそうです。この作品自体の魅力とも重なる雰囲気があると個人的には思います。

おわりに

 今回紹介した「ルパン3世 DEAD OR ALIVE」の見どころは参考になりましたか。初回放送当初もとても評価が高く人気があったと記憶しています。しかし、今回紹介した内容を念頭に改めて「ルパン3世 DEAD OR ALIVE」をご覧になると、少し大人な気分でご覧になることができるのではないでしょうか。
 「ルパン3世 DEAD OR ALIVE」は日本映画専門チャンネルで2021年4月8日に放送されます。ぜひお楽しみください。

ルパン3世アニメ化50周年についての詳しいサイトはこちら↓

ルパン三世NETWORK
『ルパン三世』の情報が集まるポータルサイト。ルパン三世に関連する最新情報はこちらをチェック!!

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