こんにちは、この記事を見に来ていただいてありがとうございます。
今回は、2020年6月19日からTBSチャンネル1で放送される「下町ロケット(2018)」のお話です。
「下町ロケット」は、池井戸潤によるシリーズ化された小説です。これを原作にテレビドラマ化・ラジオドラマ化がされました。
宇宙科学開発機構の研究員だった佃航平が、死んだ父の経営していた中小企業「佃製作所」の社長となり、社員たちと共に奮闘する姿を描いた物語です。
最近、仕事にやりがいを感じていますか?「なんで仕事をしなくちゃいけないんだろう?」と悩んでいる方にはぜひ見てほしいドラマです。きっと仕事に対する意識を見直すきっかけになると思います。
「下町ロケット」の概要
シリーズ第1作『下町ロケット』は、ロケットエンジンのキーパーツであるバルブシステムの開発に賭ける佃製作所の奮闘が描かれる内容で、『週刊ポスト』(小学館)に2008年4月18日号から2009年5月22日号まで連載され、加筆・訂正の後、2010年11月24日に単行本が小学館より刊行されました。
2013年12月21日には小学館文庫版が刊行されています。その結果、第145回(2011年上半期)直木三十五賞受賞作品、および、第24回(2011年)山本周五郎賞候補作品に選ばれています。
2015年10月3日から、シリーズ第2作『下町ロケット2 ガウディ計画』が朝日新聞に連載され、2015年11月5日に書き下ろし単行本が刊行されました。
内容は、心臓手術に使用する人工弁「ガウディ」開発に取り組む様子が描かれています。後に、2018年7月に刊行された小学館文庫版では『2』が削除され、『下町ロケット ガウディ計画』と改題されました。
そして今回TBSチャンネル1で放送される、シリーズ第3作目『下町ロケット ゴースト』(2018年7月)、シリーズ第4作目『下町ロケット ヤタガラス』(2018年9月)が刊行されました。
「下町ロケット」のドラマ化
2011年に、第1作『下町ロケット』がWOWOWの連続ドラマWでテレビドラマ化されました。また、2012年3月20日には、TBSラジオでもドラマスペシャルとしてラジオドラマ化されています。
2015年10月18日からTBSテレビ系の日曜劇場で、第1作と第2作『下町ロケット2 ガウディ計画』がテレビドラマ化されました。
このテレビドラマ放送開始直前の10月3日から朝日新聞に連載された『下町ロケット2』が、6話からの「ガウディ編」として映像化され、新聞連載とテレビドラマの同時進行で描かれていきました。
また、2018年10月14日から前作と同じくTBSテレビ系の日曜劇場で、第3作の『下町ロケット ゴースト』と第4作の『下町ロケット ヤタガラス』が続編としてテレビドラマ化されています。
「下町ロケット ゴースト」のあらすじ
ガウディ計画から数年後。佃製作所は危機に陥っていました。エンジンを大手農業機器メーカーのヤマタニに納入していたが、この取引が白紙になります。また、主要取引先の帝国重工は経営が悪化し、ロケット打ち上げを推進していた社長の藤間の引退が囁れていました。
佃は経営難を乗り切るため、農業への参入を決意します。トラクターに使用するトランスミッション製造を目標に掲げ、まずはバルブ開発へと乗り出します。そんな中、実家が農家の殿村は、父が心筋梗塞で倒れ、佃製作所を離れることになります。
佃は元帝国重工社員の伊丹(社長)と島津(副社長)が設立したアドベンチャー企業、ギアゴーストのコンペの参加を表明します。軽部、立花、加納によってバルブが開発され、採用が決定するも、ギアゴーストが同業のケーマシナリーから特許侵害で訴えられることになりました。
その後、佃と弁護士・神谷の協力もあり、ギアゴーストは裁判に勝利します。しかし、佃の承認を得ず、伊丹は佃製作所のライバル企業、ダイダロスと組みます。島津はギアゴーストを退職し、帝国重工の財前は他部署に異動となりました。また、殿村も農家を継ぐため辞表を提出したのでした。
「下町ロケット」のみどころ
見どころポイント① どん底からのスタート
航平の経営する佃製作所は序盤からいきなりの苦境に立たされます。
- 業績が下がる
- 大手取引先から突如取引の中止を言い渡される
- 資金の埋め合わせのために出向いた銀行で融資を断られる
- ライバル会社から特許侵害で訴えられる
- 訴訟の解決を頼んだ弁護士が頼りない
聞いているだけでも落ち込んでくるようなどん底の状況。
しかし佃製作所の人々は落ち込みませんでした。信念だけで立ち上がり、技術者としてのプライドのために戦いはじめます。仕事人ならきっと胸が熱くなるシーンです。特に裁判のシーンで技術者の誇りを宣言するシーンは必見です
見どころポイント② 金か?夢か?
そんな誇り高い技術者の揃った佃製作所はある決断を迫られます。
大企業【帝国重工】からバルプシステムの特許を20億で買い取らせて欲しいと提案されるのです。
資金繰りに困っていた佃製作所にとっては願ってもいない話。しかしこのバルプ開発に心血を注いできた技術者と航平自身の夢であるロケットエンジンの開発のことを考えると素直にイエスとは言えません。
夢とお金を天秤にかける。重要なのは果たしてどっちでしょうか。
見どころポイント③ なんのために仕事をする?悩める仕事人への回答
「仕事が楽しくない」という人は少なくないと思います。そんな人にこそ今作はおすすめです。「なんのために仕事をするのか?」という大人にとっての永遠の課題に答えを出す作品です。
下町ロケットに出演した阿部寛さんのコメント
この下町ロケットですが、役者さんにも特別な思い生まれたようです。
出演した阿部寛さんは「oricon news」で以下のようにコメントしています。
悩むことや過酷なことも多かった作品だからこそ、やり切ったという爽快感で満たされています。(一部抜粋)
とにかく常にまっすぐ本気で挑まなければならない、そんなことを体感できた役でした。変化球の多いエキセントリックな役が多い僕にとっては、たくさんの仲間と総力戦で作り上げる経験もさせていただいた、役者人生において間違いなく大切な作品です。役者、エキストラ、スタッフ、そして作品とすべての出会いに感謝です。(一部抜粋)
まとめ
いかがだったでしょうか?池井戸潤といえば「半沢直樹」、「陸王」も人気がありました。そして「下町ロケット」も当然人気があります。
しかし、見どころポイントや役者さんのコメントを知った上で改めて見るとまた別の見方が生まれますよ。
「下町ロケット(2018)」は6月19日からTBSチャンネル1で放送されます。ぜひご期待ください。
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